儲かる商売のタイプ
顧客に売ることで、収益、つまり利益を上げます。
従って、売るものがなければ商売は成り立ちませんよね。
この売るものですが、大きく分けて二つあります。
ちょっと考えてみてください。
では解説しましょう。
「仕入れが必要なもの」と「仕入れが不要なもの」です。
な~んだ!と思いましたか?
さて、会社の設備は考えないことにして、「仕入れが必要なビジネス」「仕入れがほんの少し必要なビジネス」「仕入れが不要なビジネス」の例を挙げていきたいと思います。
【仕入れが必要】飲食店、物販、製造業
【仕入れが少し必要】床屋、理容、漁師、農業、クリーニング業、旅館業
【仕入れが不要】マッサージ、保険販売、不動産仲介、士業、コンサル業
ざっくりですが、こんな感じです。
何となく見えてきましたか?
基本的に商売は利益の高い業種が儲かる業種です。
利益の多寡に直結するのが、仕入れですよね。
粗利=売上ー仕入れですから。
仕入額が高ければ高いほど儲からない傾向になります。
特に飲食店はその傾向が強く、食材はいつまでも取っておけません。
ここで一つ問題を出しましょう。
肉屋と魚屋はどちらが儲かる構図になっているでしょうか?
分からない場合は、夕方スーパーに行ってみてください。
魚屋さんは、夕方から閉店にかけて1匹残らず売り切るようにドンドン値段を下げていきます。
一般的に魚は鮮度が命ですから、次の日に持ち越すようなことは基本的にしません。
一方肉屋さんはどうでしょうか?
夕方になっても、閉店間際になっても値引きをしません。
おまけ程度に売っているコロッケとかメンチは値段を引くかもしれませんが。
なぜ、肉屋は値段を引かないかというと、商品が日持ちするからに他なりません。
もちろん程度はありますが、少なくとも毎日毎日売り切らなくても良いのは大きなポイントです。
また、肉屋の場合、毎日仕入れに行かなくてもOKですから、人件費も楽です。
もし私が、肉屋か魚屋どちらかをやらなければいけないとしたら、間違いなく肉屋をやりますね。
しかも、ジビエ専門とかのお店にするでしょう。
話が逸れましたが、本題に戻りましょう。
儲かる商売は、仕入れがない商売です。
だから、資格業は儲かるようになっているのです。
いわゆる手続き代行業は、法律的な事務手続きのスキルを売る商売ですから、勉強した時間はともかく、原価はゼロです。
儲かりますよね。
但し、顧問契約以外の仕事は単発課金モデルですから、次々と仕事を取らないと生きていけないという事になります。
そういう意味では、税理士は強いです。
もっとも、自動会計ソフトが普及してきているのは心配な点ですが。
コンサルも儲けの構図は同じです。
但し、コンサルはその性質上、継続しづらいという弱点があります。
プロのスポーツ選手が、コーチを次々と変えるのは、一人のコーチで教えられるコンテンツが有限であるからです。
コンサルもコーチと同じで、吐き出すことができるノウハウには限度があります。
顧客が、「もうこれ以上この人からは引き出せないな」と感じた瞬間。コンサルの業務は終了となります。
とりとめが無くなってきたのでまとめましょう。
粗利率が高くて、継続課金モデルの業態が一番儲かるという事です。