ガチャめしは経営者にとって金の卵を産むニワトリだ
高速道路のサービスエリアの飲食店。
一度も利用したことがない。という方は皆無だと思います。
その飲食店。というよりフードコートと言った方がいいかもしれませんが、新しいサービスが始まったのをご存知ですか?
その名も「ガチャめし」
今回は、このガチャめしについて、投資家視点での話です。
ガチャめしとは?
オモチャが当たるガチャガチャは、誰もが知っていると思います。
ガチャめしはそのご飯バージョン。
つまり、ご飯は運しだいで決まる。ということです。
これだけでは顧客側がガチャめしを選ぶ理由はありません。
食べたくもない食事を強制的に食べさせられるのでは、たまったものではありません。
しかし、このガチャめし。
宝くじの要素を入れているのです。
射幸心を煽ると言えばピッタリですが、偶発的に経済的利益を得られる可能性があるのです。
「自分は大した努力をしないけれど、うれしい結果が簡単に得られるかもしれない」という大衆にはピッタリな施策。
ガチャめしは最低でも、100円得するメニューが入っているそうです。
一方、1等賞は2000円程度の高級メニューだそうです。
ちなみに、1等賞は3%だそうです。
面白いですね。
話題性はありますし。
さて、経営者側から見た場合、ガチャめしには良いことだらけです。
ガチャめしのメリット
念のためもう一度書きますが、ここで書くガチャ飯のメリットは経営者側のメリットであって、利用者側のメリットではありませんので、ご注意くださいね。
絶対に利益出るガチャ
1等賞の2,000円のメニューと言ってもそれは、あくまで末端の価格。
一般に飲食店の原価は20~30%程度ですから、2,000円のメニューであっても原価は400円から600円です。
ガチャめしは、1回500円程度ですからほとんど損しません。
更に言えば、売れる総数×500円が売上げとして計算できますから、景品である商品をどんな風にも調整ができます。
末端の600円メニューは販売量が増える事により、仕入れのコストカットも期待できます。
コスパの良い設備投資
食券の販売機って1台いくらすると思いますか?
サービスエリアにおいてある券売機は、安くても50万円はします。
一方、ガチャガチャの機械は1,2万で買えてしまいます。
圧倒的な差であることは間違いありません。
回転率
券売機の前で何を食べようか悩む人。
どこにでもいますね。
後ろには行列ができていてもお構いなし。
前述した通り券売機が増加すれば、その分顧客の回転率が上昇します。
同じメニューを一つ作るのも二つ作るのも大して手間は変わりません。
回転率が上がれば、従業員1人当たりの粗利が増えます。
無駄遣い増加
ガチャガチャを導入すると無駄なお金が増えます。
つまり、店側から言えば売上げアップという事になります。
子供がいる家庭では、子供が一人前食べられないことが多いです。
その為、親の頼んだメニューを大盛にしてもらって、子供と分け合うことはよくある光景です。
しかし、ガチャめしの場合そうはいきません。
何より、子供がやりたい訳ですから、本来大盛で対応できるところがしっかり子供の分まで浪費させられます。
客の浪費は店の利益です。
大衆値段の飲食店必須アイテム
高級料理店でガチャめしは、ミスマッチですが、客単価が300円~1,000円程度の飲食店ならガチャめし導入は絶対にやった方がいいでしょう。
顧客の頭には楽しかった記憶が残ります。
食べたすし皿を何枚か入れるとオモチャが当たる回転ずしは、子供連れの客で急成長したことは記憶に新しい所です。
ふくびき券のために無駄な買い物をしてしまう主婦もそうですが、大衆は偶発性利益に弱いというお話しでした。