法人の資産形成

法人でJリート投資を始めました。

昔から興味はあったのですが、ようやく実施することに。

法人と言っても、新設したのではなく既存の会社での投資です。
というのも、私が所有する会社の一つは「不動産業」なのです。

不動産業ですから、Jリートを購入するのは全く問題ありません。

実は法人で、株やリートなどの有価証券を購入するのはあまり良くありません。
何故かと言うと、そもそも法人の目的に投資が入っていないという事もありますが、「経営者がマネーゲーム的なことをしている」と見られかねないのです。

もっとも現金資産と有価証券資産のバランスもあると思いますが、しょっちゅう株の売買などをしているのはやはりマズいのです。

決算書の営業外損益覧に記載されますからね。

FXなどもマズいですね。
こちらも決算時の収支を申告するようになっていますので。

さて、本題です。
以前から法人でのリートに興味があったのですが、やらなかったのは理由があります。

それは何かというと、「銀行に対して納得のいく説明ができるか?」という点でした。

「リートがお買い得だから買った」という理由ではダメです。
投機的要素が多く、安定を求める銀行員ですから、悪印象しか与えません。

私が行ったこと。
それは、毎月の売り上げから、消費税の8%と税抜き売上げの10%を別口座に入金したのです。
別口座と言ってもブラックな口座ではありません。
同じ銀行で二つ口座を作り、資金を移動したのです。
つまり、毎月の売り上げから18%を除いてプールするための口座です。

従って経営は、入金額の83.33%(82%じゃないですよ)で行うことになります。
これは経営者なら分かると思いますが、結構キツイです。

結構キツイのですが、毎月の仕組みにしてしまうと意外とできてしまいます。
少なくとも決算時に一括でボンと除くよりは、実現しやすいです。

この18%から、法人で支払う消費税などを払います。
決算を迎え全ての税金を精算した残りの預金残高。

これをJリートに投資したのです。
会計上は、法人の現金を投資することには違いありませんが、私の中ではすでにないお金(キャッシュアウトしたお金)が投資に回っているに過ぎません。

今期は納税後の余剰金が1,018,989円程余りましたので、全額証券会社に移動しいくつかの銘柄を選んで購入しておきました。

実際、先日銀行の外回りの担当が会社にやってきた際、くだんの納税用口座の話が出たので、かくかくしかじか購入経緯を説明した訳です。

銀行の担当者が一番驚いていたのは、売り上げの83.33%で会社を回していること。
そもそも、私が経営するその法人は、従業員1人当たりの粗利が1500万超えていますからね。
だからできるとも言えますが。

法人の規模は吹けば飛ぶような小さな零細企業ですが、1人当たりの粗利では上場企業に比べてもそん色ないレベルです。
トヨタ自動車の直近の決算ですが、粗利は4,862,857百万円。従業員数は348,877人(2016年3月末時点)とありましたので、1人当たりの粗利は13,938,600円です。

1人当たりの粗利では、あのトヨタ自動車を抜いています。

自慢話はこのくらいにして、銀行員の話に戻りますね。
83.33%で回すことと、会社にあるキャッシュをアウトさせて財務上苦しくなるようにわざとしていると説明しました。

その他、現物不動産を購入することも排除はしないが、よほど利回りが高い不動産でないと難しいということ。
その点、リートなら人的リソースはゼロで6%を超える利回りが得られること。

最終的には、法人の固定経費をリートの配当やストック売上げである賃貸管理収入で賄うことなどを説明。

手堅い経営者という印象付けをしたのです。

いうまでもありませんが、長期保有という事になります。
売り買いをすると、損益計算上でてしまいますからね。

同時に毎月の定期買いも開始します。
数年単位の話ですが、決算書上有価証券残が積みあげていくのです。

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