自営業、妻の給料をいくらにすれば一番得なのか?
私が経営している法人の決算が8月。
申告も終わったので、ひと段落です。
と言いたいところですが、次の期の報酬をいくらにするか決める必要があります。
役員は私と妻。
それぞれの報酬。
3年前まで、妻は私の扶養の範囲に入れていました。
2年前からは社保に不加入の上限の報酬にしていました。
今月から社保に入ったので、社会保険の金額もバカになりません。
今までと同じでも良いのですが、改善点はないか検討することにします。
というのも、厚生年金は月額635,000円以上の報酬の場合、以降累進しないのです。
つまり月収100万の場合でも200万の場合でも年金は同じなのです。
健康保険の方は月収1,355,000を超えると一定金額になります。
健康保険はともかく、年金の方。
私一人で厚生年金に加入するよりも、妻も加入させた方が結局将来の手取り額が増えるはず。という思いからです。
妻の業務量から勘案し報酬は15万円にすることにしました。
年間180万です。
この場合、妻の
社保個人負担は254,064円になります。
180万程度の所得にしては、社会保険料ってエラく高額です。
しかも、会社負担も同額ありますからね。
もっとも、以前の報酬は130万以下でしたから、まぁ社保負担が増えても問題なしです。
さて、本題です。
年収180万円にした場合
所得税31,661円
住民税負担53,300円
税負担合計84,961円となります。
(端数処理の計算は省いています)
これをゼロにする方法はないか?
方法は、ふるさと納税、イデコです。
まずふるさと納税の上限がいくらまでできるのか?
シュミレーターで調べてみました。
ふるさと納税の上限が12,000円と試算されました。
予想通りというか、あまり意味がないですね。
次にイデコです。
私の会社の場合、企業年金制度を取り入れていないので積立ることができる上限は月額23,000円です。
年間276,000円ですね。
イデコは全額所得控除にすることができます。
結果、課税所得は445,936円から169,936円に下がり、所得税は31,661円から12,065円に節税できます。
住民税まで入れた総負担は、84,961円から37,665円になります。
まぁまぁな感じですね。
イデコに276,000円投資した結果、47,296円節税できたので17.13%の利回りと同じです。
ついでに言うと、イデコは運用益も非課税です。
これだけでもまぁ良いのですが、どうせなら所得税ゼロ、住民税の所得割をゼロを目指したい。
そこで使えるのが、中小企業の退職金共済。
月額1,000円以上70,000円まで任意に掛けることができます。
180か月以上かけた後に解約すると全額戻ってくるので、まぁ貯金みたいなものです。
こちらは、自分で運用するのではなく、事業者の小規模企業共済が掛け金を運用しています。
利回りは1%程度と高くはないようですが。。。
所得税計算上も、住民税計算上も所得がゼロになる点を計算したところ、18,000円掛ければOKだと分かりました。
さて、この場合の税負担です。
所得税ゼロ、住民税所得割ゼロ、住民税均等割り6,200円ということで、合計6,200円
イデコに276,000円、退職金共済に216,000円。
年間合計492,000円の支払いを行った結果、税負担84,961円から6,200円と78,761円の節税になりました。
従ってこの投資は、78,761円÷492,000円=16.00%の利回りとなります。