草津白根山の本白根山噴火、草津温泉は安全なのか?

草津温泉の温泉宿のインタビューがマスコミで流れていました。
温泉宿のキャンセルが相次ぎ損失はおよそ2億円だと言われています。
ある温泉宿の店主の話によると、噴火口からは5.5kmあるので安全だと主張していました。
本当に安全なのでしょうか?
草津温泉
噴火口から5.5 km離れていれば安全だと誰が保証しているのでしょうか?
その店主の希望的観測により安全だと言っているに過ぎません。

なぜこのような話をするのか?
当然自分の所の宿泊施設にお客様を呼びたいからです。

私に言わせれば極めて自分勝手な視点での主張であり、何の科学的根拠もない宣伝行為は、極めて無責任だと思います。

そもそも温泉が出るところというのは、地球にマグマがあり温度が高いことにより地下水が熱せられ温泉になっているわけです。

ということは、地下のマグマがいつ噴火しないとも限らないというリスクを抱えているということになります。

そのリスクを抱えているからこそ温泉という恵みを得ることによって、経済が潤っているわけです。

今回はリスクが表面化したのですから、状況が落ち着くまで静かにしていれば良いのではないかと感じるわけです。

ホームページ等で事実だけを公開することによって、閲覧者が自分自身で安全かどうかの判断をし、リスクを受け入れられるのであれば旅行を実施する。リスクを受け入れられないのであれば旅行を中止する。
これが自然な状態です。

私の知っている情報では噴火口は六つ。そのうち一つはスキー場のリフトから100m程度の距離。

噴火口がこれから増える可能性は否定できません。
いつ、温泉地の中心部で噴火をするやもしれません。

命をかけてまで温泉に入れたいとは思えません。
草津の温泉は確かに素晴らしい温泉だということは私も知っています。

しかし、わざわざ危険なところに入って温泉に入りたいとはとても思えません。

危険かもわからない場所に安全だと言って誘致しようという姿勢は全く理解できません。
自分さえよければそれでいいのか、自分だったら家族を連れて危険性のある所に行くのか?よく考えていただいた方がいいと思う。

この記事を書いていて草津の情報をネットで見ていたところ、草津町役場の町長の話がありました。
驚いたことに噴火口より2 km 以内は立ち入り禁止だが、その範囲以外は危険はないと書いてあります。
またマグマが噴出し温泉岸に到達することはありえませんとまで言い切っています。

もし、温泉街に被害があり死傷したら責任を取る覚悟があるのか?
おそらく、「想定外の事態が起きた」というような弁明にならない弁明をするはずです。

行政の長として何らかのコメントを出さなければいけない状況は理解できますが、やはり利己主義であることは否めないと感じます 。

ビジネスをすればリスクはつきもの。
そのリスクのヘッジをどうするかは経営者次第。
3000年に一度の噴火であろうが、火山である以上リスクはあるわけなので、噴火してオロオロするのは間違っているとしか言いようがありません。

安全か安全でないか、誰も保証できないのですから安易に口に出すことではありません。
草津は私も大好きな場所なので、早く安全になることを願っています。