不動産投資で失敗する例の典型

不動産投資破たん安定収入の為に、不動産投資。
そんな言葉が世に出て、二十年近く経過します。

昨今では、サブリース会社の経営破たんし、貸してである銀行も巻き込んで大騒動になっていますね。

マスコミでも破たんした大家さんのインタビューが放送されています。
不動産会社が悪い、貸した銀行が悪い。
言いたい放題です。

果たしてこの人は被害者なのか?
今回はココを考えていきたいと思います。

突然家賃が振り込まれなくなった。
こんな多額なお金を貸してくれるほうがおかしい。
そもそも建物が高い。
最初から破たんが計画的だった。

もう言いたい放題です。

家賃が振り込まれない可能性が0パーセントだと信じたのは誰か?
銀行に行って、金銭貸借契約書にハンコを押したは誰か?
売買代金を見て購入しても良いと思ったのは誰か?
最初から破たんが決まっていたと思ったのはいつなのか?

自分の責任は棚に上げて、言いたい放題のは言うのは勝手です。
しかし、本当に自分が悪いと思っていない。自分がやっていることは恥ずかしくないのなら、マスコミにも顔出し実名で出れば良いのではありませんか。

こんな事を言うと、不動産会社を擁護しているかのように聞こえるかもしれません。
利回りを良く見せかけて、投資家をだます手法。銀行から融資を引き出す手法。

不動産会社が悪い事をしたことは、おそらく事実でしょう。

だからと言って、投資家は被害者と呼んで良いのでしょうか?


私は違うと言いたい。
投資家は、不動産投資を行う事業者です。

この不動産投資家。

不動産賃貸事業をするために一体、何をしたのでしょうか?

不動産投資をする時には、購入しようとする土地の相場、建物の建築費から積算価格を算出します。

次に、購入しようとする物件がいくらで貸せるのか?周辺の賃貸相場を調査します。

次に、維持管理に必要な支出金額を計算します。

最後に空室率を勘案して、年間の収支、利回りを求めます。

この時に必要な事は、サブリースをしなかった場合に賃貸事業が回るのか?という点です。

不動産投資に失敗した人の多くは、不動産会社の出した資料を鵜呑みにして買った人です。

自分でやったのは、購入契約書と銀行から金を借りる契約書にハンコを押しただけです。

それで、毎月数十万の収入が入ってくると思っていたってことですよね。

ろくに調べもせずに、甘い汁を吸おうとする。
そんな人は被害者と呼べません。

これって、他人が作った経営計画書がめちゃくちゃであることを見抜けずに、お金を出した株主のようなものです。
恨むべきは、見抜けなかった自分の目です。

不動産投資に関する本なんて、本屋さんに行けば簡単に手に入ります。

あまり報道されていませんが、「不動産投資の誘いがあったけれど断った」という人は相当数います。
営業マンのセールストークを聞くことで、「おかしい」と気づきその不動産投資を行わなかったのです。

おかしいと気づかなかった人とおかしいと気が付いた人。

この差はなにか?

これが分からないから不動産投資で失敗するのです。