震度7に60回耐える家を投資家視点で見た

くだらないので結論から書くと、震度7の地震に60回耐える家は、無駄以外の何者でもありません。

震度7の地震が60回来るには100年?200年?300年?
生きてないじゃん。

浅草の駅近マンションに住むオバちゃんが普段の足に、F1を買うくらい無駄な事です。

オーバースペックの買い物は、もちろん浪費です。

ではなぜこのような過剰仕様の家を販売するのか?
投資家視点で考えていきたいと思います。

まずは、新築着工件数。

右肩下がりでは減少しています。
30年度には50万戸台まで縮小すると言われています。
個数が減少しても、利益を確保するには、一棟あたりの単価を上げる必要があります。

無駄なものを必要であるかのようにプロモーションしているのです。

二つ目の理由はブランディングです。
「構造の強さNO1」というプランドイメージで販売促進を狙っているのです。

住宅メーカーは熾烈な営業合戦を繰り広げています。
仕事柄ハウスメーカーの営業マンをたくさん知っていますが、メーカー同士の差がないので本当に大変な思いをしています。

ブランディングが効けば営業は、圧倒的に楽になります。

最後の理由は、ブランドイメージです。

先の熊本の地震は震度7が二回来るという前代未聞の地震で、ハウスメーカーの建物と言えども倒壊しました。

あのメーカーの建物が倒壊した。
という事実は、ブランドイメージを守りたいハウスメーカーに致命的ダメージを与えます。

何があっても倒れない建物を作る事が企業価値を守る唯一の手段なのです。

結局、震度7に60回の家は企業の為なのです。

企業価値の維持のために、消費者か無駄なお金を払うのです。

投資家視点で見ると、ハウスメーカーの株をどこか買うなら「震度7に60回耐える家を建てるこの会社」は買いです。