運が悪いから貧乏なのか、貧乏だから運が悪いのか?

運が悪い貧乏
このシリーズの記事が増えてきたような気がします(笑)

今回は運が悪いから貧乏なのか、貧乏だから運が悪いのか?について考えていきたいと思います。
あなたはどちらだと思いますか?

先日こんなご相談がありました。
とっても面倒見が良いO氏、会社の経営者です。

経営者といっても、軸足は職人さん。
無口で口下手。

腕はとても良いので、仕事には困らない人です。
このOさんが連れてきたのが、その会社で働く職人Sさん。

「ウチの職人のSという奴なんですが、どうにも運が悪いというかツキに見放されているというか。。。ちょっと相談に乗ってもらえますか?」

この手の話はたいてい背景が決まっていますし分かっていましたが、親しくしているOさん。
乗りかかった船なので話を聞いてみることに。

でも、もし本当に運が悪いのだとしたら、私の手に負えません。
私、霊媒師じゃないですから。

運悪く、20万円の自転車が盗まれた。
運悪く、本人が夜逃げして保証人である自分が家賃を負担する羽目に。
運悪く、スピード違反で警察に捕まった。

いい年だし結婚もしたいのでお金も貯めたいのですが、運が悪くてお金も貯まらないんです。

あぁ、予想通り、何でこんなに予定調和!?

いやそれ運のせいじゃないですから~
ギター侍風にツッコミを入れたくなるのを我慢しながら、「怪しいツボとかを買う前に相談してくれてよかったと自分に言い聞かせました」

20万円の自転車を自宅の中に入れておいて盗まれたのなら、もうそれはどうしようもない話ですが、外に置いておいて盗まれたのならそれは自然なことです。

だって自転車ってどこかに乗っていくものでしょう?
どこかに乗って行っておいておけば、盗まれる可能性は否定できないじゃないですか。

つまり自転車はその特性上、「いつ盗まれるかもしれない動産」に過ぎないって話です。

こういうことを書くと、どこかのおバカさんが、自転車を盗む方が悪いとか訳の分からないことを主張する人がいますが、私は犯人を擁護しているのではありません。

自転車を盗むことは犯罪です。
やってはいけません。

しかし、そんなことを言ったところで盗人はゼロにならないのですよ。
盗人がいる前提で行動するのと、普通は盗まれないと思って行動するのでは天と地ほど違います。
性善説でやった人が悪いというのなら、自宅に鍵をかけずに生活してごらんって。

ハイ次。
運悪く、本人が夜逃げして保証人である自分が家賃を負担する羽目に。
人の連帯保証人になるって百害あって一利なしです。
メリットなしのリスクだけを負って、それが実現しても不幸でもなんでもありませんよ。

この人がキャバ嬢が家を借りるために保証人なったとからなら少しは良い思いもしたかもしれませんが、、、

賃貸住宅の保証人になるなんて、クレイジーとしか言いようがありません。

ハイ次
運悪く、スピード違反で警察に捕まった。

スピードは規定以上出しちゃだめなの!
規定以上のスピードを出したのはあ・な・た。

みんなやっているとかやっていないとか関係ありません。
法律に違反すれば罰を受けるのは必然です。

実際の話はこの三つだけではなかったのですが、この思考どう思いますか?

運が悪いから貧乏になるのではありません。貧乏思考だから運が悪く感じるのです。

自転車だって盗まれる前提に立っていれば、保険に入れば済む話でリスクヘッジできます。
分解できる自転車を購入して、乗った先でいちいち分解し室内保管すれば盗まれません。

車の安全運転講習の話ではありませんが自転車にしても、保証人にしても、スピード違反にしてもすべて「だろう運転」が原因です。

つまり「~だろう」という思考が、運を逃がしているのです。

もう一つ言うと、お金持ち思考の人間は運がよかったと自然に思います。
自転車の例で言えば、乗っている時に強盗にあって自転車を取られたらケガをしたかもしれない、
乗っていない時で良かった。

スピード違反で捕まるというのは、祖先がこのまま行くと大事故につながるという警告をしてくれているのだ。
という認識です。

成功者程、成功したのは運がよかったと言います。

本当に運がよかったのではありません。
謙遜です。

運だけでのし上がれる程、世の中は甘くありません。
運をつかむ努力をしたから、運がよかったと思えるのです。

運が悪いから貧乏になるのではありません。貧乏思考だから運が悪く感じるのです。